令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

橋梁床版(3)

座長:藤山 知加子(横浜国立大学大学院)

[I-380] 大正時代に建造された道路橋RC 床版の疲労耐久性の評価

〇竹嶋 夏海1、大前 利夫3、木作 友亮2、吉田 有希2、岡田 誠司1、牟田口 拓泉1、仲村 篤1 (1.IHIインフラシステム、2.IHI、3.国土交通省 近畿地方整備局 大阪国道事務所)

キーワード:RC床版、老朽化、輪荷重走行試験、耐久性能、トラス橋

国道2号淀川大橋は1926年(大正15年)に完成した橋梁であり,床版取替えを主とした大規模修繕が行われている.本稿では当該橋梁の撤去したRC 床版を用いて輪荷重走行試験を行い,当該床版の耐久性能を検証した.輪荷重走行疲労試験の結果から,床版と調整コンクリートと合成した断面(床版厚)で,昭和47 年道路橋示方書で設計された床版と同等の疲労耐久性能を保有していた.一方で,別途行っている材料試験より,淀川大橋全体ではコンクリートの劣化や鉄筋腐食が進行している径間もあることが確認されている.ただし,本稿の結果は貫通ひび割れや漏水による損傷が少ない等の比較的健全な箇所の結果であることに留意する必要がある.

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