令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

ダム・タンクの耐震

座長:木戸 研太郎(独立行政法人水資源機構 総合技術センター)

[I-465] 大阪府北部の地震におけるPCLNGタンクと周辺地盤の地震観測結果(その3)

〇新村 知也1、牛田 智樹1、前田 敬一郎2、高田 祐希2 (1.大阪ガス株式会社、2.株式会社大林組)

キーワード:LNGタンク、地震観測記録、大阪府北部の地震、地盤応答解析、入力損失

2018年大阪府北部の地震においてPCLNGタンク周辺地盤で観測された地震の地震記録、解析結果について報告する。地盤で観測された加速度について、EW方向のGL-206 m(せん断波速度410m/sで工学的基盤に相当)で観測された最大加速度は70.3 Galで、沖積層、および埋土層では顕著な増幅が見られ、地表面最大加速度は138.7Galが観測された。この傾向はSHAKEによる一次元地盤応答解析でも再現でき、さらに解析で得られた地盤の最大せん断ひずみより、地盤の挙動はほぼ弾性範囲内であったと推察された。また基礎版の入力損失が観測でき、3~6Hzで顕著であった。

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