維持管理(モニタリング)

[I-351] 光ファイバ組込み式PC鋼より線の張力計測性能確認試験　その１（引張試験）

〇中上 晋志¹、及川 雅司¹、大窪 一正²、今井 道男²、山野辺 慎一²、曽我部 直樹²、千桐 一芳³、小林 俊之³ (1.住友電気工業株式会社、2.鹿島建設株式会社、3.ヒエン電工株式会社)

キーワード：プレストレストコンクリート、光ファイバ、PC鋼より線、張力分布、引張試験

プレストレストコンクリート構造において，PCケーブルの緊張管理ではシース管内の摩擦係数を仮定し，ジャッキによりPCケーブル端部に作用させる張力とケーブル全体の伸び量から，構造物内部の各断面に導入されるプレストレス量を間接的に評価する方法を一般的に用いるが，多数の曲線部を有するPCケーブルでは正確な評価が難しく，またジャッキの撤去後は張力を計測できないことが課題と言える．そこで筆者らは，長スパンのひずみ分布を計測可能な光ファイバセンサをPC鋼より線に組み込んで，PCケーブル全長にわたる張力分布を計測する技術を開発した．本論文では本技術の計測性能の確認を目的として実施した引張試験について述べる．