令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

維持管理(耐候性鋼)(2)

座長:三浦 正純(土木研究センター)

[I-16] 重度腐食した鋼部材の電気化学的素地調整法に関する基礎的検討

〇飯尾 翔磨1、貝沼 重信1、石原 修二2 (1.九州大学大学院、2.(株)三井 E&S マシナリー)

キーワード:耐候性鋼、腐食損傷、素地調整、電気化学的素地調整

耐候性鋼材の腐食生成物層は普通鋼材に比して緻密で強固であるため,従来の素地調整法で除去することは困難である.そこで,架橋型アクリレート繊維と純チタン板を用いた外部電源による電気化学的素地調整法を考察した.この方法は,鋼材に固着している腐食生成物を完全に還元してFe3O4化することで,腐食生成物を体積収縮させること,およびこの腐食生成物が固着している鋼素地表面に僅かな腐食反応を生じさせることにより,鋼素地から腐食生成物層を剥離させる電気化学的手法である.本研究では,海塩で著しく腐食した鋼板を用いて,繊維シートと純チタン板を組み合わせて製作した試験体の電気化学試験を行い,剥離・離脱効果を検証した.

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