令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

疲労(1)

座長:田井 政行(琉球大学)

[I-46] 面外ガセット溶接継手の疲労強度に及ぼす付加溶接形状の影響

〇小谷 祐樹1、津山 忠久1、ブーリーハン アヤン2、堤 成一郎2 (1.川田工業株式会社、2.大阪大学 接合科学研究所)

キーワード:面外ガセット溶接継手、付加溶接、疲労強度、止端形状、グラインダー仕上げ、応力集中係数

近年鋼構造物溶接部の疲労き裂が多数発生しており、溶接部形状による応力集中が一因として考えられている。疲労強度を向上させるための様々な止端処理法は溶接後工程となり生産効率を低下させてしまうことが課題である。そこで本研究では特殊な溶接材料を使用しない付加溶接法について検討した。
付加溶接により止端半径、フランク角が改善し疲労寿命が向上する傾向を示した。一方、付加溶接の狙い位置によってすみ肉溶接と付加溶接の境界部凹凸が大きくなり、破断位置が止端部から境界部へシフトし、疲労寿命の向上効果も低下することが確認された。応力集中係数Ktの計算結果より、止端部より境界部に高い応力が生じやすくなったと考えられる。

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