継手(2)

[I-86] 高力ワンサイドボルトを用いた継手のすべり後挙動を評価するためのFEM解析モデル化の検討

〇上田 慎也¹、高井 俊和² (1.高田機工、2.九州工業大学)

キーワード：高力ワンサイドボルト、ボルト継手、すべり後挙動、ボルトせん断、FEM解析

高力ワンサイドボルトを用いた継手のすべり後挙動を評価するためのFEM解析モデルの構築を目的に，実験の再現解析を行った．MUTF20のボルトを1本用いた継手で，ボルト軸部のせん断破断が生じる場合を対象とした．バルブスリーブは，変形前の形状でモデルを作成し，軸力導入による座屈変形で形状を再現した．所定のボルト軸力を導入後，実験と同様に圧縮載荷した．破断後のグリップスリーブの端部の変形の有無は，圧縮載荷時のグリップスリーブの位置を変えることで再現した．また，その変形の有無により実験では破断時の最大荷重が100kN程度異なったが，解析でもおおむね再現された．