令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

継手(2)

座長:田村 洋(横浜国立大学)

[I-92] 既設橋梁高力ボルト残存軸力の実態調査

〇笹谷 直央1、杉浦 邦征1、山口 隆司2、飯田 哲也3、吉津 宏夫4、森田 啓司4 (1.京都大学、2.大阪市立大学、3.瀧上工業、4.国土交通省近畿地方整備局)

キーワード:残存軸力、高力ボルト、さび厚

本調査では供用から31年が経過した2径間連続2主箱桁橋のM22F10T 高力六角ボルトに対し,ボルト頭部のひずみを計測することで残存軸力を測定した.その後,ボルトの表面観察やボルト軸部のさび厚の測定を行った.結果,残存軸力率は80%以上90%未満のものが多く,設計ボルト軸力を満たさないものもあった.継手箇所によりその傾向は異なっており,同一継手内ではウェブよりフランジの低下率が大きい傾向にあった.目視観察では,ウェブと比較して下フランジのボルトのさびが顕著であった.しかし,残存軸力率とさび厚の関係から,腐食の進展が必ずしも残存軸力に影響を及ぼすとはいえず今後更なる検討が必要である.

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