令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

座屈・耐荷力(柱・その他)

座長:澤田 守(国立研究開発法人土木研究所)

[I-119] 既設鋼製煙突の炭素繊維シートを用いた補強

〇中村 洋介1、宮下 剛2、Pham Ngoc Vinh2、垣尾 典3、浦添 元気3、秀熊 佑哉4、大垣 賀津雄5 (1.株式会社福田組、2.長岡技術科学大学、3.株式会社ツカサテック、4.日鉄ケミカル&マテリアル株式会社、5.ものつくり大学)

キーワード:鋼製煙突、補強、炭素繊維シート、CFRP、曲げ試験、繰返し載荷試験

構造物の耐震設計法は,地震被害をもとに発展してきた.煙突構造物でも状況は同様であり,耐震基準の見直しを受け,耐震性が不足している鋼製煙突が存在する.また,鋼製煙突では,鋼材の経年劣化は避けられず,適切な点検と補修も必要となる.鋼製煙突に対する従来の補修・補強では,鋼板をボルトや溶接により添接する当板工法が用いられる.しかし,これらの方法は,施工が煩雑であり,死荷重の増加も懸念されるため,軽量かつ簡便な補強方法が求められている.そこで,本研究では,既設鋼製煙突の耐震性向上を主目的として,軽量かつ簡便な施工を可能とする炭素繊維シート接着工法による補強効果を明らかにする.

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