令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

衝撃(実験)(2)

座長:小室 雅人(室蘭工業大学)

[I-154] 実規模落下実験における重錘のエネルギー減衰に関する検討

〇阿部 和樹1、高橋 浩司1、鈴木 健太郎1、杉山 直優2、前田 健一2、中瀬 仁3 (1.構研エンジニアリング、2.名古屋工業大学、3.東電設計)

キーワード:エネルギー減衰、等価摩擦係数、落石、重錘落下実験

本研究では,落石シミュレーションの精度向上を目的として,実規模の重錘落下実験結果を分析整理し,落石対策便覧に示される知見との比較を行うことで検証を行った.重錘の挙動は,高速度カメラ撮影とPTV解析によって計測した.検討の結果,以下のことが分かった.①落石エネルギーを精度良く算出するためには,落体の斜面への貫入や変形等の減衰効果を評価する必要がある.②斜面条件によっては全運動エネルギーに占める回転エネルギーの割合が大きくなる.③重錘の平場への衝突時には少なくとも45%程度までエネルギーが減衰する.④EOTA準拠形状の重錘の土砂地盤上での転がり摩擦係数は1.0×10-1程度となる.

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