令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

維持管理(腐食)

座長:坂本 達朗(鉄道総合技術研究所)

[I-24] 大気環境における球状黒鉛鋳鉄の腐食挙動に関する研究大気環境における球状黒鉛鋳鉄の腐食挙動に関する研究

〇岡田 紗季1、貝沼 重信1、土手 一朗2、山下 和也2 (1.九州大学大学院、2.ヒノデホールディングス(株))

キーワード:腐食、大気暴露試験、球状黒鉛鋳鉄

球状黒鉛鋳鉄は,特性を生かしてマンホール鉄蓋などに採用されてきた.しかし,橋梁などの鋼構造物の二次部材として利用するためには腐食挙動を解明することが重要である.本研究では球状黒鉛鋳鉄の大気環境における経時腐食挙動,および腐食メカニズムを解明するため,付着海塩の雨洗作用がある飛来海塩環境で大気暴露試験を行い,普通鋼と耐候性鋼と比較分析を行った.その結果,球状黒鉛鋳鉄は付着海塩の雨洗作用のある大気環境では,普通鋼と耐候性鋼に比して耐食性が高く,腐食初期は黒鉛周囲が腐食することで最大腐食深さが大きくなるが,黒鉛周囲に耐食性を向上させるSiが濃縮しており,均一な腐食が進行する可能性がある.

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