河川・水理構造物(1)

[II-03] DIFFERENT ROUGHNESS ARRANGEMENTS AND BEHAVIOR OF Tribolodon hkonensis IN A STREAM TYPE FISHWAY WITH STEEP SLOPE

〇Taisei Sato¹, Syota Sueyoshi, Tomoaki Funakoshi, Muneyuki Aoki² (1.Graduate School of Toyo University, 2.Toyo University)

Keywords:STREAM TYPE FISHWAY, STEEP SLOPE, ROUGHNESS, FISH BEHAVIOR, Tribolodon hkonensis

本研究では，縦断勾配1/10の水路式魚道において魚類の遡上率を向上させることを目指し，適切な粗度群の配置を提案することを目的として，水理実験および実魚を用いた挙動実験を行った．その結果，魚は側壁部や水路中央部を遡上したものの，一気に遡上することは困難であった．そこで，流速が1～4BL (cm/s)程度の粗度群直下を利用し遡上した．その結果，魚の遡上率は向上した．また，粗度群の設置間隔を広くなる（粗度の密生度は小さくなる）と，魚の遡上距離や時間が短縮され，効率化された．そのため，急勾配な水路式魚道でも，工夫次第で魚は遡上できることが示唆された．