[II-03] 急勾配な水路式魚道に設置した粗度群配置の違いとウグイの遡上行動について
キーワード:水路式魚道、急勾配、粗度群、遊泳行動、ウグイ
本研究では,縦断勾配1/10の水路式魚道において魚類の遡上率を向上させることを目指し,適切な粗度群の配置を提案することを目的として,水理実験および実魚を用いた挙動実験を行った.その結果,魚は側壁部や水路中央部を遡上したものの,一気に遡上することは困難であった.そこで,流速が1~4BL (cm/s)程度の粗度群直下を利用し遡上した.その結果,魚の遡上率は向上した.また,粗度群の設置間隔を広くなる(粗度の密生度は小さくなる)と,魚の遡上距離や時間が短縮され,効率化された.そのため,急勾配な水路式魚道でも,工夫次第で魚は遡上できることが示唆された.
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