河川・水理構造物(1)

[II-07] 根固め用袋材への浮遊砂堆積傾向に関する実験的研究

〇萩原 照通¹、会田 俊介²、風間 聡² (1.株式会社不動テトラ、2.東北大学大学院工学研究科)

キーワード：根固め用袋材、浮遊砂堆積、水理模型実験

河川護岸において，根固め用袋材（FU）を設置した後には，多くの場合土砂が堆積するが，そのメカニズムは不明である．本研究は，水理模型実験によってFUへの浮遊砂堆積傾向の検討を行った．
実験では，1列配置した根固め材の模型に，浮遊砂を含む流れを一定時間作用させた．根固め材はFUを含む数種類の模型を用いた．FUについては水路幅全面に敷き詰めたケースも実施した．実験の結果，FUを1列配置したケースにおいて，表層を覆う程の堆積が見られ，根固め内部の堆砂量も圧倒的に多かった．
本検討により，FUは浮遊砂を堆積させるのに有利な構造物であり，その配置により浮遊砂の堆積傾向が大きく変化することが分かった．