令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

流出・氾濫(1)

座長:山本 隆広(長岡工業高等専門学校)

[II-132] 総合的氾濫シミュレータを用いた排水施設の効果に関する研究

中村 涼乃1、鈴木 猛康1、末次 忠司1 (1.山梨大学)

キーワード:氾濫、破堤、シミュレータ、排水施設、広域避難

水害へのソフト対策のツールとして、氾濫シミュレータがある。本シミュレータは様々な氾濫条件に対する氾濫計算を行うことができ、被害のリスクを事前に認識し、避難計画策定の際に役立つ。
本稿では甲府盆地の釜無川、笛吹川、荒川に囲まれた地域をシミュレータの対象とし、氾濫計算の結果から、氾濫流の挙動や浸水深の分布等を把握し、洪水浸水の特に危険な地域の抽出を行った。併せて、転倒型排水施設を考慮した氾濫計算を行い、転倒型排水施設の効果を確認した。排水施設の効果で、一部地域において浸水深の減少は見られたものの、避難行動の観点から考えると、十分な安全性は確保できないため、今後広域避難計画について検証する必要がある。

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