流出・氾濫(1)

[II-138] Development of inverse estimation method of upstream river discharge using kinematic wave model

〇Morimasa TSUDA¹, Masahide ISHIZUKA¹ (1.Kagawa University)

Keywords:River discharge, Inverse estimation, Runoff analysis, River flow control

キネマティックウェーブ法を用いて，下流側から上流側に向かって，過去に遡りながら河川流量を推計する手法を開発し，仮想流域を対象に適用性を確認した．この手法を応用することで，下流側で観測された河川流量を境界条件として，上流側の河川流量を推計できる．現在，実河川流域において検証を進めているところである．本手法は，様々な応用の可能性を秘めており，上流側でのダム運用や，上下流を河川流量観測地点に挟まれた取水施設の運用状況の推計など，河川管理や水資源管理の高度化に役立てられると考えている．