令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

河道の水理

座長:重枝 未玲(九州工業大学)

[II-167] 河川遡上津波のソリトン分裂の発生に関する一考察

〇菅原 景一1、高橋 敏彦1 (1.東北工業大学)

キーワード:河川遡上津波、ソリトン分裂

河川遡上津波は伝播速度も速く,波高が増大する可能性があり,河川構造物に甚大な被害をもたらすことがある.河川流を伴う流れ場(逆流場)におけるソリトン分裂の発生に関する実験的研究は少なく,対策に必要な知見が十分に得られているとは言い難い.そこで,本研究では河川(逆流場)を遡上する津波について水理模型実験を行い,ソリトン分裂の発生とその増幅特性について検討を行った.その結果,ソリトン分裂の発達には河川流の影響が大きいこと,ソリトン分裂が十分に発達すると津波の伝播速度や最大波高は減少する傾向にあるが,流速は増加していることなど,河川を遡上する津波のソリトン分裂の発達に関わる性質の一端を示した.

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