令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

河道の水理

座長:重枝 未玲(九州工業大学)

[II-172] 蛇行河川における砕波段波の伝播に関する実験と数値解析

〇小林 大祐1、内田 龍彦1、河原 能久1 (1.広島大学大学院 先進理工系科学研究科)

キーワード:浅水流方程式、砕波段波、伝播速度、反射波、衝撃波

河川遡上津波を適切に理解する事は防災上重要である.本研究では,基礎実験を行い砕波段波の蛇行河川における伝播特性を明らかにすることと,それを適切に評価できる数値計算法の検討を目的とする.蛇行水路におけるゲート急開による段波流れについて,浅水流方程式を用いて平面二次元計算を行い,伝播特性について考察した.初期下流水深がDryに近い段波では,反射波や衝撃波の遡上の影響もあり計算では良好に表せない結果となった.下流水深が十分存在する段波では,ソリトン分裂波のような波が発生するものの,時間平均的には実験結果を概ね再現可能であった.両者の再現度の違いには伝播速度の違いが影響していると考えられる.

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