令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

令和元年の水害

座長:竹之内 健介

[II-216] モバイル空間統計を用いた令和元年台風第19号時の 江東5区の広域避難における人口動態に関する研究

柳 熙明1、小山 直紀1、寺井 しおり2、布村 明彦2、山田 正3 (1.中央大学大学院、2.中央大学研究開発機構、3.中央大学)

キーワード:大規模災害、江東5区、広域避難、令和元年台風第19号

令和元年台風第19号時における江東4区(墨田区・足立区・葛飾区・江戸川区)を対象にモバイル空間統計データを用いて各区の人口動態を分析し,広域避難の実態について検証を行った.江東4区に台風が上陸する前日の2019年10月11日の午前3時を基準人口とし,そこからの人口減少を区外への避難として定義し,江東4区の各区で分析を行った結果,台風当日の避難情報発令から雨のピークまで最大約3.4万人が江戸川区外に移動した.各区の想定浸水深毎の人口変動では,全ての区の中で想定浸水深が5m以上の区域で区外に移動した人口が最も高いが,その割合は約5%である.

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