令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

流砂,土石流

座長:内田 龍彦(広島大学)

[II-186] 模擬堤防の越流決壊とにより生じる地形変動プロセス

廣川 萌恵1、関根 正人1、松浦 泰地1、菅 俊貴1 (1.早稲田大学)

キーワード:堤防決壊、越流、浸食、粘土、砂、礫

地球規模で進む気候変動の影響により,日本でも記録的豪雨が多発し,毎年のように河川堤防が決壊するなど甚大な被害が発生している.本研究では,粘土・砂・礫の含有比率の違いが決壊プロセスに与える影響を明らかにすることを目指し,諸条件を十分に制御した小規模な実験を行った.砂のみで構成された堤防では鉛直下方向に浸食し,その後下流方向への顕著な拡幅が見られた.砂に粘土を含有させることで耐浸食性は高まり,堤体は階段状の地形を刻みながら決壊に到り,堤防決壊地点付近の河床では顕著な洗掘が生じることが確認された.さらに礫を含有させると耐浸食性はさらに高まり,決壊には到らなくなることも明らかとなった.

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