津波・高波(1)

[II-72] 砕波段波状の河川遡上津波の数値計算に関する考察

〇中西 哲¹、石神 孝之¹ (1.国立研究開発法人土木研究所)

キーワード：津波、河川遡上、シェル構造ゲート、数値計算、VOF法、isoAdvector

東日本大震災では，河川遡上津波によりシェル構造ゲートが浮き上がり，一時操作不能になる等の被災を受けた。シェル構造ゲートは流水機能の確保のために，ボトムプレートを下流側に切り上げた構造となっている。この部分に砕波段波が直接作用することでシェル構造ゲートに大きな上向きの力が作用し、浮き上がりが発生した可能性があり、砕波段波の水理学的機構およびその構造物への作用が重要になると考えられる。本研究では砕波を伴う津波の格子法における数値計算(VOF法）について、2つの手法を用い、水理模型実験との比較することでその考察を行った。