令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

津波・高波(1)

座長:菊 雅美(岐阜工業高等専門学校)

[II-73] 数値流体解析ツールOpenFOAMによる越波流量推定の適用性検討

千綿 蒔1、羽角 華奈子1、織田 幸伸1、伊藤 一教1 (1.大成建設株式会社技術センター)

キーワード:越波、越流、高潮、数値解析、OpenFOAM、不規則波

海面上昇や台風強度の増大に伴い,高潮時に海面が既存の護岸高を超える越流の発生が今後懸念される.このため,護岸通過流量として越波と越流の両者を同時に評価できるモデルが求められる.越波及び越流現象のモデル化は数値流体解析による数値実験によっても可能であり,本論文ではその基礎検討として,OpenFOAMによる越波流量推定の妥当性を確認した.既往の越波流量算定式とOpenFOAMによる計算結果の比較を行い,越波流量の評価はOpenFOAMによって概ね可能であることが示された.ただし,護岸水深が小さい場合,砕波領域における水位上昇を過大評価する可能性がある等の注意が必要であることがわかった.

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