令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

津波・高波(1)

座長:菊 雅美(岐阜工業高等専門学校)

[II-76] 1983年日本海中部地震津波来襲時に竹生川において確認された河川遡上に関する分析

谷口 隼也1、林 直幸1、渡邉 一也2、齋藤 憲寿2、鎌滝 孝信3、田中 仁4 (1.秋田大学理工学部、2.秋田大学大学院理工学研究科、3.秋田大学地方創生センター、4.東北大学大学院工学研究科)

キーワード:数値計算、河川遡上津波、秋田県、日本海中部地震、感度分析

東北地方太平洋沖地震では津波が沿岸部を襲い,さらに河川を遡上し堤防を越えるなど内陸にも被害を与えた.そのため,津波防災上津波の河川遡上への対策は重要であるが,日本海側では津波のデータや記録は少ないため,対策が十分に出来ない状況にある.そこで本研究では秋田県の竹生川を対象に1983年に発生した日本海中部地震のデータを用いて数値シミュレーションを行い,実測値との比較検討を行った.計算の結果,津波浸水域は実際の浸水記録と概ね一致し,津波は河川を遡上せず直接内陸に浸入することが明らかとなった.さらに津波の入力波形の大きさを変更すると実際の津波波形が最も記録と一致し,計算結果が妥当であることを確認した.

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