令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

温暖化・リスク

座長:山口 弘誠(京都大学)

[II-54] 大槻川流域の水田耕区における田んぼダムの洪水緩和効果と気候変動下の有用性

竹田 稔真1、朝岡 良浩2、林 誠二1 (1.国立環境研究所、2.日本大学工学部)

キーワード:一次元不定流解析、軽量落水枡、フリードレーン、地球温暖化

近年頻発する水害への対策として、田んぼダムが広まりつつある。田んぼダムとは水田に専用の排水装置により落水量を抑制し、排水路流量を減らす取り組みである。本研究は、台風19号を対象として田んぼダムによる排水路水深の抑制効果を検討した。また、田んぼダム事業について気候変動適応策としての有用性を検討した。その結果、台風19号の降雨では田んぼダムによって排水路水深を最大で28cm低下させた。また、現在降雨と気候変動を想定した降雨による排水路水深を比較した結果、田んぼダムをしない場合の水深は64cmから88cmに上昇し、田んぼダムをした場合は28cmから31cmに上昇するため水深の上昇率を抑制できる。

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