水圏の環境・生態系

[II-27] 谷津干潟に生息する底生生物の環境調査

〇村上 祐子¹、武村 武¹、野村 翔斗¹ (1.日本大学)

キーワード：谷津干潟、ホンビノスガイ、土壌環境、有機物、移動特性

1993年にラムサール条約に登録され、渡り鳥の休憩地などで重要な役割を果たしている谷津干潟は、昨今水生生物の生育環境が変化している．例として、外来種であるホンビノスガイの異常繁殖が挙げられる。
　そこで本研究では，干潟内の土壌環境とホンビノスガイの生育状況を調査した．これらの調査より，土壌内の有機物含有量は季節ごとの変化が見られ，土壌粒径は地点により大きな変化が見られた．また，地点ごとにホンビノスガイの個体数に違いが見られ，気温によって移動特性が変化していることがわかった．