[II-29] 釧路湿原茅沼地区に生育する植物群落の成立条件の分析
キーワード:湿原再生、釧路湿原、河道の再蛇行化、ハンノキ群落、ヨシ群落、現地調査
近年,社会基盤整備と自然環境保全のバランスを保ち,経年的に変容する貴重な水域を再生するために各地で自然再生事業が行われている.北海道の釧路湿原での自然再生事業は,主にハンノキ林の拡大によって減少した湿原の再生を目指すものであるが,その効果を科学的に評価して湿原再生に資するための新しい手法の確立が重要となる.本研究では,その導入段階として,釧路湿原の茅沼地区を対象に,ハンノキ林拡大の実態を把握し,それらの成立条件を明らかにするための現地調査を実施した.その結果,ヤナギ群落とハンノキ群落(株有り)では比高が,ヨシ群落とハンノキ群落(株無し)では比高・土壌材料が成立条件の指標と推察された.
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