[II-30] 東日本大震災で生じた塩性湿地における塩分の変化特性
キーワード:東日本大震災、地盤変化、塩性湿地、塩分
気仙沼市舞根地区では,東日本大震災により地盤が沈下して塩性湿地が創出されたため,その環境特性や変化状況を調べることで,今後の湿地造成事業の基礎的知見となり得る.本研究では2012年から8年間にわたり,舞根湾と湿地の水位,湿地入口と深場の塩分を連続モニタリングし,地盤標高の変化データおよび気象データと比較した.地盤標高は2011年に65cm沈下してから毎年約5cmずつ上昇し,2019年3月時点では8年間で38cm上昇した.湿地の地盤が上昇した結果,降雨期間には,海水の流入量が減少し,相対的に洪水流入量が増加したために,塩分の低下幅が年々増加していることが分かった.
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