[III-62] 堆積角と粒子の扁平率が異なる供試体を用いた一面せん断試験
キーワード:一面せん断試験、異方性、せん断抵抗角、扁平率、堆積
本研究は一面せん断試験の実用性を高めるため,粒子長軸方向の卓越配列である固有異方性と結びつく粒子の扁平率のみが異なる試料を用い,堆積面とせん断面がなす堆積角δが異なる供試体を作製して試験を行い,異方性が一面せん断強度に与える影響について実験的検討を行ったものである.その結果,同一方法で作製しても供試体の内部構造のばらつきは避けられなかったものの,粒子が扁平になるほどせん断抵抗角φは概ね大きくなった.また,せん断強度特性の異方性には粒子間接点の卓越配列に起因する誘導異方性と固有異方性の両方が影響を与えること,固有異方性の発現の程度は粒子の扁平率の影響を受けることがわかった.
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