トンネル(3)

[III-101] 盤ぶくれ挙動の予測に関する検討

〇越谷 碧衣¹、奥井 裕三¹、國村 省吾¹、前川 和彦²、海瀬 忍² (1.応用地質、2.高速道路総合技術研究所)

キーワード：盤ぶくれ、供用中トンネル、変状予測、膨張性、室内試験

盤ぶくれの進行状況や現状把握は，既存資料や現地調査等から把握することが可能である．今後の挙動予測については，これまでの変位の継時変化から予測式を用いて推定される方法が一般的であるが，その予測を検証した事例はない．そこで，水による影響により地山が膨張したと考えられる盤ぶくれ現象において，地山の膨張性に着目して，膨張率試験を実施した．また，拘束条件での膨張率試験結果を，二次元有限要素法で再現解析を実施し,載荷除荷時のひずみの経路および時間経過を再現した場合の収束ひずみが概ね再現できた．これらの検討から将来予測が可能であることが分かったので報告する.