令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

トンネル(3)

座長:加藤 猛士(川崎地質株式会社)

[III-102] 拡幅掘削時のトンネル構造の挙動に関する実験的考察

〇井上 洸志1、砂金 伸治2、日下 敦3 (1.東京都立大学大学院、2.東京都立大学、3.国立研究開発法人 土木研究所)

キーワード:トンネル、拡幅掘削、模型実験、支保の設計、ゆるみ領域

近年,既設トンネルの断面を拡幅する必要性が高まっている.しかし,現状での拡幅時の設計方法や施工方法は特に定められた手法がなく,より合理的な拡幅時の設計法等の確立が求められている.以上の背景を踏まえ,本研究では,既設トンネルを拡幅する際に必要となる支保構造の考え方を明確化することを目標とし,拡幅掘削時におけるトンネル構造の基本的な挙動を把握するために模型実験を行った.その結果,本研究では拡幅掘削によるトンネル構造の挙動を把握でき,既設トンネルのゆるみ領域内を掘削する場合の拡幅トンネルの支保の設計は,拡幅側のトンネルの標準支保パターンを使用することで構造上の問題は少ないことを明らかにした.

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