令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

トンネル(3)

座長:加藤 猛士(川崎地質株式会社)

[III-104] カーテングラウチングへの影響を考慮したトンネル掘削方法について

〇宮園 翼1 (1.西松建設株式会社)

キーワード:制御発破、ロックスプリッター、人力割岩掘削

ダムの湛水開始にあたり、ダムサイトの左岸側に存在する発電所の導水路トンネルを閉塞する必要があった。閉塞を開始する前にトンネル内でボーリンググラウチングが計画されていたが、最小断面が狭く、ボーリングマシンを入れて作業を行うことが困難であった。安全で確実に作業を行うため、拡幅掘削を行うこととなったが、既にダム本体の基礎処理工は着手済みであったため、基礎処理工のカーテングラウチングに影響を与えない掘削方法が要求された。本稿ではその対策として採用した掘削工法(制御発破と人力割岩掘削)の施工実績について報告する。試験湛水の結果、異常は見られなかったため、火薬掘削による影響はなかったと考える。

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