[III-77] 平成30年北海道胆振東部地震による液状化の発生要因-粒度分析と顕微鏡観察による火山灰盛土の物質特性の検討-
キーワード:平成30年北海道胆振東部地震、液状化、火山灰盛土、粘土鉱物、顕微鏡観察
平成30年北海道胆振東部地震で液状化した札幌市清田区の火山灰質な谷埋め盛土は,原位置試験や室内土質試験により,細粒分の含有率が比較的高くとも非塑性で液状化強度が低いとされている.本研究では,里塚地区と美しが丘地区の液状化した盛土について粒度分析と顕微鏡観察を実施し,盛土の物質特性を検討した.その結果,細粒分における粘土鉱物の含有量が非常に少ないことが明らかになった.したがって,細粒分に限定しても粒子間の結合力が弱く非塑性で,盛土の塑性や液状化強度に大きく影響していると考えられる.また,これらの見解より,顕微鏡観察による物質特性の把握が液状化の発生要因の検討にも有用であると思われる.
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