令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

土の動的性質

座長:三上 武子(基礎地盤コンサルタンツ株式会社)

[III-78] 液状化に伴う構造物の傾斜被害に着目した浮き型格子状地盤改良の対策効果

〇中谷 一貴1、森河 由紀弘1、高木 要1、前田 健一1、佐藤 智範1 (1.名古屋工業大学)

キーワード:液状化対策、振動台実験、格子状改良、排水工法

近年,大規模な地震が頻繁に発生しており,液状化によって多くの戸建住宅で深刻な被害が発生している.これまで,一般的な地盤改良体を想定した不透水性の浮き型格子状地盤改良によって,構造物の沈下被害の低減方法を提案している.しかし,構造物の傾斜被害は構造物自体にも重大な損傷が発生するため,沈下被害よりも深刻になる.そこで,本稿では新たに偏心した模型構造物を用いて,浮き型格子状地盤改良が既設小規模構造物の沈下及び傾斜被害に与える影響について検討を行った.実験による検討の結果,浮き型格子状地盤改良を用いて構造物の傾斜及び沈下被害を抑制するためには液状化の発生そのものを抑制することが必要であると考えられる.

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