土留め(2)

[III-181] 盛土式乗降場の地盤物性及び目地強度物性に関する調査研究

〇野本 将太¹、阿部 慶太²、滝沢 聡¹、竹谷 勉¹ (1.東日本旅客鉄道株式会社、2.公益財団法人鉄道総合技術研究所)

キーワード：地質調査、三軸圧縮試験、目地強度試験

過去に発生した大規模地震動の際，組積構造の盛土ホームの積み石が倒壊し，軌道へと散乱する被害が発生した．既往の模型実験では，現行の盛土式乗降場の耐震性評価および耐震補強工法の提案を行った．この耐震補強工法をより詳細に検討するためには，盛土式乗降場の背面盛土の物性や組積構造の目地強度等などの基礎的データの収集が必要となる．そこで，過去に被災した駅を対象とした，盛土式乗降場の地質調査等について実施し，以下の知見を得た．①背面盛土の物性は，N 値2～4 程度の締め固め特性の良い砂礫分の多い摩擦性材料であった．②組積構造の目地強度は，c = 87～154kPa，ϕ = 7.2～38.0°となった．