令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

斜面(6)

座長:原 勝宏(川崎地質株式会社)

[III-196] スパイラル筋を持つグラウンドアンカーの引抜き評価(その2)ー試験結果(DM級、DL級~盛土地盤)および考察ー

〇中本 昌希1、東 康治2、長木 大剛3、竹本 将4 (1.西日本高速道路エンジニアリング中国、2.国土防災技術、3.サンスイナビコ、4.高速道路総合技術研究所)

キーワード:グラウンドアンカー、周面摩擦力、付着力

同名報告(その1)に続き試験結果と考察を示した。
 DM級およびDL級~盛土地盤の場合,周面摩擦抵抗が小さいため,引抜く際に発生する付着応力度も小さい。このため,スパイラル筋の有無に関わらず摩擦切れが先行し,スパイラル筋による極限引抜き力の向上は得られなかった。
(その1)では,周面摩擦抵抗の大きいDH級の場合においてスパイラル筋の効果が得られていることから,スパイラル筋の効果は周面摩擦抵抗の大きさと関係して発現することがわかった。
 試験結果からスパイラル筋の効果を試算すると,効果が得られる周面摩擦抵抗の範囲はτu=0.3~2.0 N/mm2であり,アンカー体長は最大で50%以上小さくなる。

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン