[III-200] ふとんかごを設置した造成盛土の地下水位変動
キーワード:ふとんかご、造成盛土、排水効果、地下水位変動、非定常浸透流解析
2008年の岩手・宮城内陸地震により重力式擁壁を設置した造成盛土法面が崩壊した.現場は盛土の地下水位が高く,擁壁に高い水圧が作用したことが崩壊の一因とされている.そこで,盛土内の地下水位の排水効果が期待できるふとんかごを用いて復旧し,その後の東日本大震災では変状は見られなかった.本研究では当該盛土の地下水位観測記録から地下水位と雨量の関係の分析と非定常浸透流解析を行い,ふとんかごの排水効果を評価した.その結果,地下水位は降雨後に数日の遅れを伴い上昇し,その後の地下水位の下降は上昇に比べて勾配が緩やかになる傾向を示した.また,ふとんかご背後の地下水位は低く保たれ,ふとんかごの排水効果と思われる.
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