[III-85] 大変形・湧水条件下におけるロックボルトの施工方法に関する研究
キーワード:山岳トンネル、可縮支保構造、鋼管膨張型摩擦式ロックボルト
エネルギー吸収型ロックボルトは、海外ではモルタル系やカプセル型樹脂系の定着材による先端もしくは全面定着式が用いられている。一般的にモルタル系定着材を用いる日本では、定着材の流出が懸念される湧水条件下での施工も検討する必要がある。そこで、本研究では可縮支保構造に対応し、かつ湧水条件下でも使用可能な鋼管膨張型摩擦式ロックボルトの施工方法を考案した。これは鋼管を拡張する注水圧力を、切羽進行に伴うトンネル変形量にフィットするように複数段階に制御して上昇させる施工方法である。室内引張試験を実施し、ボルトが降伏・破断せずに変位に追従し、二段階で注水後も引張耐力までの支保効果を期待できることがわかった。
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