令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

洗堀・浸食(2)

座長:近藤 明彦(港湾空港技術研究所)

[III-282] 日本沿岸の観測波浪を用いた液状化の危険度評価

宮本 順司1、佐々 真志2 (1.東洋建設株式会社、2.港湾空港技術研究所)

キーワード:波浪、液状化、ナウファス、理論解析

筆者らは厳しい波により砂地盤が間隙水圧の上昇により液状化することを遠心実験で明らかにしてきた.本研究では,日本周辺の海域で観測された暴波に対して地盤の液状化リスクを評価するとともに,暴浪時の間隙水圧応答の予測例を示している.ナウファスに示されている観測地点の年最大有義波や最高波を用いて地盤に作用する繰返しせん断応力比を算出し,液状化強度と比較することで波による液状化の危険度を判定した.その結果,地盤が緩ければ液状化を発生させる厳しさの波がたびたび日本周辺で発生していることが得られた.また,時系列解析により,波が厳しくなるにつれ過剰間隙水圧が上昇と消散を繰返しやがて液状化に至ることが得られた.

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