令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

地盤の動的挙動(1)(液状化)

座長:余川 弘至(中部大学)

[III-117] 砂地盤の余震時液状化被害に及ぼす本震時の地下水位上昇と飽和域の過剰水圧上昇の関係性

吉川 高広1、野田 利弘1 (1.名古屋大学)

キーワード:空気~水~土連成有限変形解析、液状化、余震

東日本大震災では,東京湾沿岸部の埋立地盤において広範囲に液状化被害が発生した.千葉県では本震に加えて29分後に大きな余震が襲い,余震時に噴砂などの液状化被害が拡大したことが報告されている.本稿では,余震時液状化被害拡大メカニズムについて,空気~水~土連成弾塑性有限変形解析コードを用いて,砂地盤の不飽和域の飽和化と飽和域の過剰間隙水圧上昇に注目して検討した.その結果,飽和域の圧密排水が本震から余震前までに生じる程度に地盤の透水性が高ければ,浅部不飽和域の飽和化が与える影響が大きく,一方で透水性が低くなるほど,本震時に上昇した過剰間隙水圧が消散する前に余震を受ける影響が大きくなることを示した.

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