令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

土質安定処理(1)

座長:片桐 雅明(㈱日建設計シビル)

[III-322] 養生温度がセメント改良土の強度発現性に及ぼす影響(その3:水和生成物,空隙構造)

七尾 舞1、島田 拓朗1、野崎 隆人1、藤井 二三夫2、堀 常男2、佐藤 直樹2 (1.太平洋セメント株式会社、2.伊藤忠TC建機)

キーワード:セメント改良土、一軸圧縮強さ、養生温度、水和生成物、空隙径分布

セメント系材料による土質改良は、室内配合試験によってセメント種類や添加量が選定されるが、現場と室内配合試験では環境温度や断熱条件が異なるため、温度履歴に乖離が生じ、強度発現性が異なることが考えられる。筆者らは、養生温度20~40℃では強度と積算温度は概ね相関関係にあるが、60℃では強度増進が大きく、相関が低下することを確認した。本検討では、その要因把握を目的に、養生温度がセメント改良土の水和生成物、空隙分布に与える影響について評価した。その結果、60℃ではフリーデル氏塩生成量の増加,組織の緻密化を確認し、温度域により水和生成物が異なり、強度発現性に影響を及ぼしうることを明らかにした。

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