令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

透水・浸透(2)

座長:宮本 慎太郎(防衛大学校)

[III-409] 浸透場一面せん断試験よる砂質土のせん断挙動と細粒分移動の関連性の考察

〇久保 裕一1、小高 猛司2、李 圭太3、井上 司2 (1.中部土質試験協同組合、2.名城大学、3.日本工営)

キーワード:一面せん断試験、浸透、細粒分

出水時の河川堤防の漏水において,浸出水が濁り,土粒子が流失してきた場合には極めて危険性が高い。一般にそれら細粒分の流出現象については,粒径や流速などの流出条件が議論となることがほとんどであり,細粒分が流失した結果として,流失後の地盤の不安定性を劣化などとして議論されることが多い。しかし本研究では,その細粒分の流出自体が,発生し始めたせん断変形に起因する,あるいは促進される現象として捉え,浸透場での一面せん断試験を実施して,せん断過程を土粒子レベルで観察した。その結果,せん断挙動と細粒分移動量は高い相関性があることが示された。

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