令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

土質安定処理(2)

座長:乾 徹(大阪大学)

[III-325] セメント改良土を用いた大規模盛土の品質管理について

藤野 祐樹1、橋野 英樹1、川西 敦士1、児安 匠平1 (1.前田建設工業)

キーワード:盛土、セメント改良土、品質管理、一軸圧縮強度試験、湿潤密度、弾性波速度

当工事では,地震時における斜面安定性を確保するため,健全な岩盤まで掘削し,セメント改良土により大規模盛土を構築した.当該盛土は,比較的高強度である一軸圧縮強度(設計基準強度quck=1.0MPa)の盛土が要求され,バックホウ撹拌およびリテラ(自走式土質改良機)撹拌により異なる方法によるセメント改良土を製造した.本稿では,盛土施工時に実施した品質管理内容,およびセメント改良土の製造方法の違いによる品質効果について検討した.その結果,比較的高強度な大規模盛土のセメント改良土においても,一軸圧縮強度とせん断波速度関係式が適用でき,両者の相関性はリテラ撹拌によるものの方が高いことが明らかとなった.

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