令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

土壌地下汚染(1)

座長:米田 英治(川崎地質㈱)

[III-462] 酸性地下水に対する炭酸カルシウムバリア内における石膏析出条件の実験的検討

〇根岸 昌範1、海野 円1、小松 寛1 (1.大成建設株式会社)

キーワード:炭酸カルシウム、酸性地下水、石膏、鉱さい堆積場

鉱さい堆積場などにおいて酸性化した帯水層に対し,炭酸カルシウム粉末を利用し,中和反応ゾーンを構築することによるバリア技術について検討を進めている.炭酸カルシウムから溶出するカルシウムイオンと,硫化鉱物由来の硫酸イオンの反応により石膏(硫酸カルシウム)が生成すると,長期的な反応性や透水性の低下につながる懸念がある.
実地下水を使用した室内カラム試験を行い,中和によるカルシウムイオンの上昇がみられたものの,高濃度の硫酸イオンはカラムを通過しており,石膏の析出はみられなかった.硫酸カルシウムの溶解度積を上回るような状態になっても,接触時間が限定的であるため,懸念した石膏の析出はないことがわかった.

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