[III-291] 火山灰質盛土の地盤改良対策における地下水流動解析の適用
キーワード:地下水、ダムアップ、浸透流解析、地盤改良、谷埋め盛土、火山灰質土
平成30年北海道胆振東部地震により発生した札幌市清田区里塚地区の地盤被害の主要因は,傾斜盛土地盤の弱層部における液状化に伴う地中の土砂流動であると考えられた.火山灰質土の谷埋め盛土造成地である当地区においては,地盤改良による地盤の固化の影響により,難透水の改良体が地下水流を遮断し,地下水位の堰上げ,いわゆるダムアップ現象の発生が懸念された.本稿では,里塚地区の再発防止対策工の検討過程において実施した,三次元浸透流解析を用いた地下水位堰上げの検討の概要を報告する.
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