令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

土質安定処理(3)

座長:近藤 益央(土木研究所)

[III-337] 火山灰を用いた気泡混合固化土の長期経過後の物性値

佐藤 厚子1、畠山 乃1、松田 泰明1 (1.寒地土木研究所)

キーワード:火山灰、気泡混合固化土、長期養生、一軸圧縮強さ、物性値

寒地土木研究所では、軟弱地盤上の沈下対策のひとつである軽量盛土材として、現地発生土を有効利用する気泡混合固化土を開発してきた。各研究機関においても同種の軽量土に関する長期強度が確認され、土木材料として十分な長期耐久性を有していることが報告されている。寒地土木研究所でも作製から25年以上経過した気泡混合固化土について物性値を調べた。その結果、時間の経過により、気中養生では含水比、湿潤密度、強度が低下するが、実際の盛土では含水比、強度は増加しほとんど劣化しないことがわかった。しかし、湿潤密度は増加したことから、対象箇所によっては密度の増加を考慮した設計が必要であることもわかった。

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