令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

土質安定処理(3)

座長:近藤 益央(土木研究所)

[III-341] 炭酸水ガス含有水を用いた固化材スラリーの性能に関する実験的検討

佐々木 幸一1、野崎 隆人1、早川 隆之1、肥後 康秀1 (1.太平洋セメント株式会社)

キーワード:固化材、スラリー、六価クロム、CO2、炭酸水、ウルトラファインバブル

現在、多様な産業分野でCCU(Carbon dioxide Capture and Utilization)の技術の開発が進められており、地盤改良においてもCO2の利活用技術の開発が望まれる。

 本検討では、練混ぜ水に炭酸ガス含有水を用いた固化材スラリーの地盤改良材としての基本的な性能の把握を目的とし、改良土の一軸圧縮強さ、六価クロム溶出量、水和分析を行った。その結果、上水道水と比べ若干の強度低下と六価クロム溶出量の低減効果を確認した。また、水和分析により、炭酸含有水を用いても生成する水和物に明確な差異は認められず、六価クロム溶出量低減効果に対する水和生成物の効果は限定的である可能性を示した。

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