杭・基礎工(3)

[III-381] X線ラジオグラフィを用いた異なる支持層厚の地盤に支持された開端杭押込み挙動の可視化

〇木戸 隆之祐¹、末澤 理希¹、澤村 康生¹、木村 亮¹ (1.京都大学)

キーワード：開端杭、薄層、X線ラジオグラフィ

開端杭とは，先端が開放している杭であり，その先端支持力は内周面抵抗と杭の先端の実質部の抵抗の和で表される．ここで，杭先端以深の支持層厚が小さい薄層に杭が支持された場合，支持層下部の軟弱層が杭の鉛直支持力に影響を及ぼすと考えられる．

本研究では，支持層厚の異なる支持層を含む模型地盤を作製し，等方拘束圧条件下で開端模型杭の押込み試験とX線CT撮影を行い，支持層厚の差異が開端杭の鉛直支持力に及ぼす影響を検討する．本稿では杭の初期設置位置の決定，および開端杭内部へ土が流入し閉塞する傾向に対する支持層厚の影響を検討するためにX線ラジオグラフィを用いた開端杭の押込み試験を行ったのでそれらの結果を示す．