補強土(1)

[III-150] 鋼製帯状補強土壁工法の動的遠心模型実験における地震時挙動

〇佐藤 登¹、志村 直紀¹、高尾 浩司郎¹ (1.ヒロセ補強土株式会社)

キーワード：補強土、遠心模型実験、地盤反力度

補強土壁(テールアルメ)工法の地震時の挙動を把握するために、補強土壁模型を用いた動的遠心載荷実験を行った.本論文では，地震応答時における補強土壁底面の地盤反力度の分布，壁面に作用する水平土圧について着目し、設計値と実験値を比較し考察した．その結果，補強土壁の地盤反力分布は，地震応答中においても補強領域部，盛土部含め，概ね等分布荷重を示した．常時のひずみゲージから換算した壁面水平土圧の実験値は，設計値より小さく，安全側の値を示した．地震応答時に、壁面頂部に設計値を超える壁面作用土圧が増加するケースが認められた．また，補強材長を伸ばすことで壁面作用土圧の低減に一定の効果を確認した．