凍結・凍上

[III-299] パルス核磁気共鳴法(P-NMR)を用いた凍結融解時における土壌の不凍水分量測定

〇森山 哲成¹、陳 剣¹、杉本 光隆¹ (1.長岡技術科学大学)

キーワード：パルス核磁気共鳴法、不凍水、毛管作用、間隙水分布、凍結融解

水の凝固点以下の土壌では，土壌粒子の毛管作用や表面張力のため，一部の土中水が凍結せずに残留している．これらの不凍水は，土壌の水分移動と凍上現象を支配する重要な要素である．したがって，凍結土壌に対する不凍水分量と間隙水の分布及び影響を解明することは，地盤工学における熱・水・力学連成問題に取り組む上で重要である．本研究では，不凍水分量を評価するための正確で用途の広い非破壊的な手法として広く認められているパルス核磁気共鳴法（P－NMR）を用い，初期水分量と乾燥密度が異なる3種類の土壌を凍結融解調査し，それらの相違による不凍水分量の挙動を明らかにした．