令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

特殊土・その他

座長:栗本 悠平(清水建設株式会社)

[III-350] 大井川水系榛原川の土砂供給源に関する応用地質学的調査

藤井 幸泰1、溝口 敦子1、内田 修平1 (1.学校法人名城大学)

キーワード:砂岩、泥岩、互層、写真測量、層厚、破断間隔

日本一隆起速度が大きいとされる南アルプスに源流をもつ大井川は,土砂供給量が大変多く,水系のダムは長年堆砂に悩まされている.大井川水系の一つである榛原川は,源流域にホーキ薙など大規模崩壊地が多い.さらに榛原川水系としてみた場合の土砂供給源と堆積域が比較的近く,土砂の生産・流出・堆砂現象を捉えやすい流域と考えられる.そこで榛原川源流域の崩壊地を対象に,構成地質である砂岩泥岩互層の解析を実施した.砂岩の層厚は約20~200 mm程度のものが多く,砂岩層に垂直に発達する節理間隔も同程度の長さである.砂岩と泥岩の割合も考慮すると,榛原川中流域の堆砂は,崩壊源の地質に強く影響を受けていることが示唆される.

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