令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

杭・基礎工(4)

座長:澤村 康生(京都大学)

[III-398] ラオス国 ナムニアップ1水力発電所 低角度弱層を有するダム基礎のせん断キーの効果

瀬岡 正彦1、田渕 貴久2、喜多 伸明2、村上 嘉謙1 (1.関西電力、2.ナムニアップ1パワーカンパニー)

キーワード:ダム、弱層、せん断キー、応力照査、せん断抵抗

ナムニアップ1水力発電プロジェクトの主ダムの基礎岩盤は,泥岩と砂岩の互層からなっており,河床部分にはダムの安定性に影響を及ぼしうる低角度弱層が複数存在することが判明している.ダムの安定性を確保するために,他地点で採用されている様々な対策を検討した結果,滑動抵抗性の大幅な向上とダム基礎における応力の分散の点において,河床部を大きく掘削して弱層を取り除き,せん断キーを設置することが最も有効であるとの結論を得た.本稿では,せん断キーがダムの安定性に与える効果を,設計および解析の観点から検証した結果を概説し,せん断キーによる対策の有用性を示す.

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